陰ヨガの効果
私の陰ヨガの先生である、田中しのぶ先生の「陰ヨガ指導者養成講座」。3日間アシスタントをさせていただきました。
たくさんある陰ヨガの素晴らしさの一つに「紐解き作業」があります。
誰にでもある心の傷
傷ついた心、癒されていない感情…。大きなものから小さなものまで、幅は色々あれど、誰でも一つは持っていると思います。
自分で気づいている場合もあるし、気づかないふりをしている場合もあります。そんな記憶はどんどん心の奥底に追いやられ、なかったことになることもあります。そうして出来てしまう、記憶の玉結び。放っておくほど、堅くなります。
心の奥深くに追いやっても消えることはないので、何か引き金があれば、決まってお馴染みの感情や気分がポップアップします。怒りや悲しみ、否定する感情など。自分て嫌な人間だな…と自己嫌悪することもあれば、「周りのせいだ」と自分以外のものに原因を置こうとすることもあります。
紐解き作業としての陰ヨガ
原因が何だとか、解決作は何だとか、アプローチするとかしないとか、そんなことは気にせずに、ただ自分の中に「あるもの」をみていく。これが陰ヨガの紐解き作業。良い/悪い、好き/嫌いのジャッジなく、冷静に観察することは、静かな陰の時間だからこそ可能です。
静かな時間の中で、ただただ自分の内側から出てくるものを見て、そばに置いてあげる。嫌な記憶も感情も、忘れたいと思っていたことも、気づかないふりをしていたことも…
「いていいよ
あなたの存在には気づいているよ」
奥にそっと戻したり、出してあげたり。そうするうちに少しずつ硬い玉結びが解けて「何が大切で、本当はどうしたいのか…?」いつか気づく瞬間があるかもしれません。ないかもしれないけど、別にそんなことを期待するわけでもなく。。。
ただ物事は必ず変化するので、少しずつ時間をかけて形は変わっていくかもしれません。
田中しのぶ先生はそんな紐解き作業について、焦点を「紐解き作業」そのものに充てず
『そんな作業をしてる「自分」て、いいと思いませんか』
と言っていました。まさに。自分で自分を癒そうとする時間は、自分のことを大切にしている時間。それに向き合ってる自分て、なんかいいですよね。もし原因や解決策を外側に求めてしまうなら、それは陽の資質が強すぎるのかもしれません。静かな時間を持って、陰の姿勢で待ってあげることも大切です。
誰でも自分のことが好き
どんな時も自己愛はあります。「自分のことが大嫌い」という感情も自己愛から来てるといいます。本当に嫌いなら、傷ついた自分に喜ぶはずだし、不幸になる自分に喜ぶはず。でもそうじゃない。
「幸せであることに気づきたい」
いつでも誰でも求めていることは一緒です。それは自分自身を大切に思っているからこそ。
ちょっと捻くれてしまった自己愛から純粋な自己愛へ戻す作業。静かな時間がやさしい自分に戻してくれて、そのやさしさが周りに伝播していくと思います。
セラピューティックなヨガ
私が陰ヨガを始めた6年前、「陰ヨガを必要としてる人は世の中にきっとたくさんいる」そう思いました。その思いは今も変わらず私の中にあります。これからも陰ヨガを伝えていきます。
陰ヨガはとてもセラピューティック(癒す力のある)なヨガ。そしてやはり私の陰ヨガの先生は田中しのぶ先生でした。
とても良い時間を過ごさせて頂きました。