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【中医学Q & A】お酒は陰?陽?

♦︎四季養生ヨガで出題した中医学クイズの答えと解説です♦︎

【問題】

第1回の「陰陽論」からの出題です。

次のものを陰陽に分類して下さい。
それは「酒」!

お酒には様々な種類がありますが、「酒」そのものの性質を中医学の視点から分析し、陰陽に分類してみましょう。

陰陽のおさらい

まずは陰陽のおさらいをしましょう。

天の陰陽の代表は太陽(陽)と月(陰)。
大地の陰陽の代表は火(陽)と水(陰)。

陽は炎熱や発散、無形のエネルギー。
陰は寒冷や収斂、有形のエネルギー。

お酒は火のエネルギー

そこで、お酒の性質を考えてみましょう。お酒はアルコールです。例えば、お酒の中でもアルコール度数の高いウォッカは、すぐに蒸発してしまいますし、火を近づけると、点火してゆらゆらと燃えはじめます。

これはアルコールが火の性質、つまり陽の性質を持っていることを意味します。なので、クイズの正解は「お酒は陽」です!

お酒の体への作用

次に、お酒の体への作用を考えてみましょう。お酒を飲むと、体がポカポカ温まります。これはお酒が持つ熱(陽)のエネルギーで新陳代謝が高まり、体の気血の巡りが良くなると考えられるからです。

「酒は百薬の長」

少量のお酒が体に良しとされるのは、このためです。

ただ、過ぎたるは及ばざるが如し。たくさんのお酒を飲むと、五臓の働きが過剰になり、様々な弊害が出ます。例えば、お酒を飲んで喉が渇いたことはないでしょうか。

陽は発散のエネルギーです。体が温まることで発汗しますが、発汗が多くなると、体の必要な水分まで抜けていきます。深酒で二日酔いの翌日、喉の渇きを感じる…。これはお酒が持つ熱の性質によって体が乾燥してしまった状態。燥熱の邪気によるものと考えます。

陰陽を生かしたお酒の飲み方

もちろん、お酒の種類でも陰陽は変わります。例えば、日本酒やウィスキーなどを陽とするなら、氷が入ったお酒や冷えたビールは陰。

夏に冷たいビールや冷酒が好まれるのは、自然界との陰陽バランスを考えると理にかなっています。夏は陽の季節。自然界が陽であれば、人間の体も陽の状態です。なぜなら「天人合一」だから。

陽のお酒を陰に傾けて飲むことで、体内の増え過ぎた陽気の沈静化につながります。ただ、お酒が持つ元々の性質は陽だということもお忘れなく。飲み過ぎは、やはり体に熱を溜めてしまいますので、注意が必要です。ほどよく、適度に頂くようにしましょう。

さらに、真夏に熱燗を飲むことは、自然界も体も陽のピークの時に、さらに強い陽気を体に取り入れることになります。体の中は熱のオンパレードでYo!Yo!Yo!赤く熱を持ったニキビや湿疹、口内炎など、体に炎症が起きやすくなるでしょう。

熱燗は陰の秋冬に。冷たいビールやお酒も年中ではなく、寒い季節は控えてあげるといいです。陰陽の仕組みを知ると、自然界の陰陽変化に合わせて、上手にお酒を選ぶことができると思います。

お酒を飲みたい理由

さて、みなさんは、どんな時にお酒を飲みたくなりますか。疲れた仕事終わり?気分が晴れない時?

なぜでしょう。

理由は「気の滞り」です。ストレスや疲れ、何かを発散したい気持ちの時、体はどんな状態か思い出してみてください。おそらく、呼吸は浅く、背中や肩は重く張り、頭にモヤがかかったような状態で、ついため息が出る。それらは「気滞」の症状の一部です。

楽しい時に飲みたいお酒は、それほど問題ありません。少量のお酒は気を巡らせてくれるので、たまに友人・知人と楽しくお酒でワイワイ楽しい時間を持つのは良いと思います。気をつけたいのは、疲れやストレスなどでお酒を欲している時。

気が滞った状態は、中医学では「気滞」といい、未病の状態。放っておくと様々な不調となって現れます。

「お酒を飲みたい」は、体からの「滞った気を流したいよ〜」の声。そんな時、最も効率の良い回復方法は「飲酒」ではなく、「早く寝ること」です。

「今日もよく頑張ってくれて、ありがとう」と体に声をかけ、早めの就寝をしましょう。

まとめ

お酒は陽の性質。お酒を飲む時は、自然界に合わせて種類を選ぶと体への負担が少なくなります。

そして、「なぜお酒を欲するのか」。

その理由を知っていると知らないとでは、お酒との向き合い方が変わってくると思います。

いつでも自分の体を観察してあげましょう。気の滞り、感情の滞り、ありませんか?まずはそこに気付いてあげることから始めます。

もし気付いたのであれば、認めて向き合ってあげること。答えは必ず自分の中にあります。

体に目を向けて、いたわってあげてくださいね。

中医学の知識を使って、上手にお酒とお付き合いしましょう!

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