5/6に立夏を迎え、暦の上で夏になりました。
裸だった木には
生まれたばかりの赤ちゃんのような
小さくてしわしわの葉がつき始めています。
暖かい陽気になると
少し外を歩くだけで汗ばみますね。
洋服も徐々に薄手のものに変わってきていると思います。
「冬病夏治」
夏に冬の病を治す
中医学では夏の間に体に溜め込んだ冷えを出すことで
冬に悪化しやすい体調不良を治すと言われています。
ただ暖かくなってきているとはいえ、
自然界はまだ少陽から太陽へ移行したばかりの初夏。
特に北に位置する北海道では
吹く風は本州に比べると
まだ少し冷たいくらいだと思います。
手首足首は冷えやすく
素肌を出して歩くには
まだ少し早いかもしれません。
そして首も。
私の手は比較的いつも温かいですが
その手で首の後ろを触ると
手の温かさをとても感じる時があります。
それほど冷えているということ。
もちろん、そのままでいる時には冷えは感じません。
無自覚に冷えているのです。
首の後ろには風池というツボがあり
そこから風の邪気「風邪(ふうじゃ)」が入り
身体に悪さをします。
首は冷やさず
薄手のスカーフなどで守ってあげるのがいいかもしれません。
夏は体から冷えを出す季節。
でも周りにはクーラーや
冷たいビール
アイスクリーム
海水浴
暑さゆえに体を冷やすものもたくさんあります。
体をなるべく冷やさないよう
夏の過ごし方を少し意識してみてください。
何十年かけて溜め込んだ冷えは
たった一シーズンの夏で追い出すことは難しいと思います。
でも毎日の積み重ねが大切。
体の不調の原因のほとんどが内側にあると思います。
なるようになる
なるようにしかならない
だから不調を抱えていても仕方ない
ではなく
諦めず、自分の体の治癒力を信じてあげたい。
どれだけ身体に目を向けていなかったか、
不調の原因を探りながら
身体に「ごめんね」と声をかけていますか。
同時に「いつもありがとう」と声をかけていますか。
身体に対する感謝の気持ちが湧いた時
自分の中で少し何かが変化するかもしれません。