陰ヨガ 陰ヨガポーズ解説

陰ヨガ ポーズ解説「バタフライ」

陰ヨガ ポーズ解説「バタフライ」

陰ヨガ ポーズ解説「バタフライ」

陰ヨガポーズ「バタフライ」は陰ヨガでも代表的なポーズの一つで、様々な体の部位にアプローチができます。陰ヨガの名づけ親であるSarah Powers先生は「もし、一日でたった一つしかポーズを取る時間がない時は、このポーズをお勧めする」と仰っています。

陰ヨガ ポーズ解説「バタフライ」:解剖学的アプローチ

まずは解剖学的な面からバタフライを見ていきましょう。このポーズがターゲットエリアとするのは次の通り。

<ターゲットエリア(骨・関節)>

  • 脊柱(屈曲)
  • 骨盤周り(屈曲、大腿骨の外旋、大腿骨の外転)

<ターゲットエリア(筋肉群)>

  • 太もも内側/内転筋(伸張)
  • 太もも外側/ハムストリングス(伸張)

股関節の柔軟性を高め、背中や頭をリラックスさせるポーズです。刺激が緩やかなため、いくつか陰ヨガのポーズをする際の最初の準備ポーズとしても最適です。

陰ヨガ ポーズ「バタフライ」:中医学的アプローチ

次に、中学的な視点から、五臓とつながる経絡へのアプローチを見ていきましょう。

肝/胆経へのアプローチ

脚を広げることで、太もも内側あたりに刺激を感じると思います。その場合は、脚内側へ流れる肝経へアプローチしています。また、お尻から太もも外側へ刺激を感じる場合は、肝とペアで働く胆経へアプローチを得られています。

まずは、それぞれの経絡の流れを確認しましょう。

肝経

 

  • 足親指の爪、内側からスタート
  • 脚の内側を流れ、生殖器へ入ります
  • おへその横を通り、肋骨の下あたりへ

ここまでは体表の流れです。ここからは体内ルートへ行きます。

  • そのまま首の方へ上がり、「目」を通ります
  • 頭頂(百会のツボ)へ

胆経

  • 目尻からスタート
  • 側頭部を渦を巻くように複雑に流れます
  • そのまま首の横へ下り
  • 体側を流れます
  • 脚の横を流れ、脚の薬指の爪の外側まで ※図が間違っています。ごめんなさい

肝/胆の不調

肝の主な働きの一つは「蔵血作用」です。女性は生理・妊娠・出産・授乳などがあり、それらは全て血が関係しています。「女性の一生は血に左右される」と言っても過言ではありません。また肝は自律神経や神経系にも大きく関わると言われています。

肝/胆に不調が起きた時、体に現れるSOS症状は主に次の通りです。

  • 片頭痛
  • 目や爪の不調
  • コントロールできない怒りの感情
  • 鬱やネガティブ思考
  • 月経痛、月経不順
  • 更年期障害
  • 冷え性
  • 上半身が火照る
  • 不眠、精神不安
  • 足元がおぼつかなくなったり、痙攣を起こしたりする
  • 身体がかたい、つる
  • 気圧の変化で体調を崩す

などです。

経絡が滞ることで、その根っこである五臓が弱まってしまいます。エネルギーラインである経絡の中を、気血水が過不足なく、また滞りなく流れた状態にすることが大切です。

胆の時間は23時~1時、肝の時間は1時~3時

中医学では「経絡時間」というのがあり、その時間になると対応する五臓六腑が当番のように働きを活発にさせる時間があるといいます。

夜の23時~夜中の3時は肝/胆の時間であり、体を修復させる時間と捉えます。それはまさに西洋医学で「成長ホルモンを促し、免疫機能を上げる時間」です。中医学的には、血を貯蔵し、次の日に活動するためのエネルギーを溜める時間といえます。

私たちが活動するためには血が必要です。何かを見るにも動くにも血が必要なのです。

夜更かしをした翌日は、十分なエネルギーが溜められていないため、身体がだるく、イライラしやすかったり、元気が出ません。日頃から、23時頃までにはお布団に入るようにしましょう。

腎/膀胱経へのアプローチ

脚内側に流れるのは肝経以外にもあります。その一つが腎経です。またポーズで前屈をし、背中に緩やかなカーブを作ることで、背中を流れる膀胱経にアプローチすることもできます。腎と膀胱はペアで働く臓腑です。

腎経

  • 足の裏のツボ「湧泉」からスタート ※図では膀胱経からつなげていますが、腎経単体では湧泉スタートです
  • 内くるぶしを一周
  • 脚内側を流れ
  • へその横を通り
  • 鎖骨まで

膀胱経

  • 目頭からスタート
  • 頭の上から後ろへ周り
  • 首の後ろ
  • 背中を流れ
  • お尻、脚の後ろ側を流れ
  • 足の小指の先まで

腎/膀胱の不調

腎は生まれる時に親からもらった「先天のエネルギー」を貯蔵するといいます。このエネルギーは基本的に増やすことができず、直接寿命とも関わります。

過度なエネルギー消費、過労などで「エネルギーの預金」を引き下ろす状態に。そんな時に現れる体からのサインは以下の通りです。

  • 疲れやすい
  • 寝ても寝ても眠い
  • 耳の調子が悪い
  • 皮膚の色が黒っぽくなる
  • 腰痛/ぎっくり腰になりやすい
  • 不安感がある
  • 足腰や冷えやすい
  • 物忘れ
  • 呼吸が浅い(吸えない)
  • 唾液がネバネバする
  • 髪がパサパサする

などです。

特に腎は冬の臓器と言われ、寒さにとても弱いとされます。冬はとくに下半身を冷やさず、激しく動いて汗をかいたりエネルギーを消耗しずぎないように、静かに過ごすことが、養生の一つとされています。

陰ヨガ ポーズ「バタフライ」:やり方

  1. 時間をセットする 3分~5分 体調などに合わせてお好みの時間を決める
  2. ターゲットを探す バタフライのターゲットは太もも内側と外側、骨盤周りです
  3. バリエーションを決める 骨格・柔軟性に合わせ、動画で紹介しているようなバリエーションを試し、ターゲットエリアに緩い刺激が入るよう体勢を調整する ※ブロックなどの道具はオプションです。なくてもできます。
  4. 全身を脱力させる 怪我をするような痛みがある場合は、体勢をすぐに変えましょう。強い刺激はNGです。物足りないところで十分。
  5. 静止する 場所が決まったら、動くのをやめ、静かな状態で体の観察を続けていきましょう。ターゲットエリアが開いてくる感覚があれば、ゆっくりとポーズを深めます。※ポーズを深めることもオプションです。
  6. リバウンド ポーズの余韻を感じやすいように、楽な体勢をとります。

陰ヨガ ポーズ「バタフライ」:注意点

坐骨神経痛や腰にヘルニアなどがある方は、前屈は避けた方が良いでしょう。動画で紹介しているバリエーションを参考にしたり、医療機関で支持をもらいながら安全にポーズを行なってください。

陰ヨガ ポーズ「バタフライ」:まとめ

強い刺激を求めず、物足りないくらいの緩やかな刺激を保つことで、関節周辺の軟部組織(靭帯や腱)などの体の陰組織を安全に開いていくことができます。それはまたインスタント思考を手放し、「待つ」姿勢を育むことにもつながるでしょう。ぜひ、ゆったりとした気持ちでバタフライを楽しんでください。

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