陰ヨガポーズ解説

陰ヨガ ポーズ解説動画 小腸経/大腸経「ブロークンウィング」

陰ヨガ ポーズ解説動画 ブロークンウィング

陰ヨガ ポーズ解説動画 ブロークンウィングと小腸/大腸

上半身のポーズのご紹介です。その名も「ブロークンウィング」、折れた翼。「クローズドウィング」という時もあります。前回の陰ヨガポーズ解説動画で紹介した「オープンウィング」のカウンターポーズです。オープンウィングは心経・肺経にアプローチするのに対して、「ブロークンウィング」はそのペアである小腸経・大腸経にアプローチします。肩こりさんや、便秘鼻炎など気になる方は、参考になるかもしれません。

陰ヨガ ポーズ解説動画 ブロークンウィング 小腸と大腸の経絡

動画でも経絡の流れをざっくりと説明していますが、ここでもおさらいします。まずは夏の五臓、心とペアで働く小腸の経絡から。一緒に指で辿ってみましょう。

  • 小指の爪外側からスタート
  • 手の甲、腕の外側を通る
  • 肩甲骨の辺りをギザギザ
  • 首、頬をつたい頬骨の辺りから耳の手前まで

そして次は秋の五臓、肺とぺアで働く大腸の経絡。

  • 人差し指の爪からスタート
  • 手の甲、腕外側を通る
  • 肩から背面の背骨へ
  • 一旦、鎖骨へ戻る
  • 首から顔へ上がり
  • 鼻の下を通り、反対型の小鼻の横まで

※イラストは簡易版なので、腕からまっすぐ顔へ上がっています。

陰ヨガ ポーズ解説動画 ブロークンウィング 経絡は目に見えない

経絡は目に見えるものではありません。ですから、色々なテキストなどで調べても、実はそれぞれで若干のズレがあったりします。鍼灸師さんや治療家さんであれば、より詳しい流れを知っている必要はありますが、私たちはあまり細かいことを気にせず、まずはざっくりと流れを知っていきましょう。

実際に自分の体の上でなぞっていくとよく分かりますが、この小腸経や大腸経は肩の辺りを流れていたり、鼻の辺りを流れいるので、その経絡上に不調が現れる場合があります。肩こりや鼻炎なども、心・小腸や肺・大腸と関係している場合があるんです。

陰ヨガ ポーズ解説動画 ブロークンウィング 経絡と繋がる五臓は体の根っこ

実は、経絡は五臓と繋がっていて、不調の場所から経絡を辿ると、原因となっている臓腑に辿りつける…というのが、中医学的な考え方です。不調が現れている部分が葉っぱなら、枝や幹(経絡)を辿って根っこを探ると、その根本原因である五臓に辿りつくというわけです。

肩こりだと、パソコンの使い過ぎが原因とも考えられますよね。その場合も、経絡が滞ることで、関係する五臓を弱めてしまうということがあります。もちろん、肩こりや鼻炎が全て心・小腸、肺・大腸の不調が原因とは限りません。でも少し生活を振り返って、体に無理をさせていなかったかどうか、観察をしていみるのも、大事な時間になるのではないかと思います。

肩こりが常にある方、鼻炎の症状が頻繁にある方、それが「普通」の状態ではありません。不調は私たちに色々なことを教えてくれています。体からのSOSが出た時にそれを無視せず、生活を振り返ります。その時間は少しの反省の時間になり、そして日々頑張ってくれる体への感謝の時間になります。

「ごめんね」

「ありがとう」

そんな言葉を、体にかけていますか?健康に戻るためには、心と身体と二人三脚で、お互いに想い合いながら生活をすることが大切です。陰ヨガの静かな時間の中で体と向き合う時間は、きっとすごくいい時間になると思います。

陰ヨガ ポーズ解説動画 ブロークンウィングのやり方

  1. 時間をセットする 陰ヨガのポーズは3分~5分くらい。初心者の方は短めの時間から始めましょう
  2. ターゲットを探す ブロークンウィングのターゲットは肩の外側です
  3. バリエーションを決める 片腕でするのか、両腕でするのか、柔軟性・骨格を考慮しながら、バリエーションを決めます
  4. 全身を脱力させる ターゲットに緩い刺激を探します。怪我をするような痛みがあるときはすぐに体勢を変えます。痛みが10段階あるとすれば、4割~5割くらいの刺激で十分です。
  5. 場所が決まったら静止する 場所が決まったら、今度は動かない練習をします。ここから自分が決めた時間まで、体の観察をしていきます。痛みの幅、深さを繊細に関するすると、少しずつの変化していくのが分かると思います。意識が色々なところへ行って迷子になるようなら、気づいたときに呼吸に連れ戻してあげます。
  6. リバウンド ポーズから抜ける時も意識は体に集中したまま。ポーズから離れた瞬間の感覚などを注意深く観察したり、気持ちの良さを味わいます。

陰ヨガ ポーズ解説動画 ブロークンウィング まとめ

ポーズ中は、あくまで緩い刺激をキープしてくださいね。ケガをするような鋭い痛みがある場合は、けして無理せず、保持できる刺激まで深さを調節していきます。その痛みさえ、私たちにたくさんのことを伝えようとしてくれているんですよ。陰ヨガ 小腸経/大腸経 ブロークンウィング、ぜひお試しください♪

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