春の陰ヨガ
中国最古の医学書「黄帝内経」では、春は発陳(はっちん)といい、古きものも新しきものも、全てを生み出す季節といわれています。
そのため、自然界では動物たちが冬眠から目覚め、植物が芽吹くように、私たちの気持ちも春になると外界思考になり、何か新しいことを始めたくなる傾向があります。
同時に、冬に溜めていた病気なども一緒に外に出てくるので、気持ちが不安定になったり、少しのことでイライラしたり、頭痛や湿疹などが出ることも。
春は良いものもそうでないものも、外側に現れてくる季節なのです。
春の肝と胆
そんな春のエネルギーと深く関係している内臓が「肝と胆」。
肝は、春の植物のように、伸び伸び自由自在になりたい性質です。
子供のように無邪気になれる環境が大好きですが、反対にストレスにとても弱く、押さえつけられると途端に調子が悪くなってしまいます。
春は卒業式や入学式、引っ越しなど環境が変わりやすく、ワクワクする反面、ストレスが多い季節です。
そのため、本来のびのびしたい肝が自由になれず、呼吸が浅くなったり、イライラしたり、やる気が起きなくなってしまったりと、色々なトラブルも起きがちです。
肝は思いやりの気持ちを育む
中医学では、五臓はそれぞれ人間が持つべき道徳心とつながるといわれて、そのうち肝とつながる道徳心は「仁」といわれています。
「仁」は思いやり、慈悲心。自分を愛し、人を愛し、広く思いやる心のことです。
肝が健康なら、思いやりの気持ちが満ち溢れるということ。
最近イライラしたり、人のことまで思いやる余裕がない方は、肝を休ませ大事にすることで、本来持っている思いやりの心を目覚めさせることができるかもしれません。
陰ヨガで肝と胆にやさしさを
今回の特別クラスでは、陰ヨガのポーズを通して、春とつながる肝と胆の気の流れを促し、心身を調えていきます。
そして、忙しい日常で少し外側に向いていた意識を内側に向け、マインドフルに自分自身や大切にしたいものに思いを馳せる時間を過ごしてほしいと思います。
陰ヨガとは
陰ヨガは、ひとつのポーズを3分~5分ほど保持する、とても静かなヨガです。立ちポーズはほとんどなく、寝たまま座ったまま行います。
難しいポーズはなく、とてもシンプルなため、体の硬い方や初めてヨガをする方にも比較的取り組みやすいのが特徴です。
日常の中で、速いこと、忙しいことが多くなると、静かに止まることが難しく感じる時があります。
しかし、そんな時こそ、静かにとどまる時間を持ち、自分の内側を観察することで、平静さ、無執着、無頓着、頑張りすぎない心へと戻っていくことができます。
絵本の読み聞かせ
最後に絵本の朗読をします。
シャヴァーサナから目覚め、自分自身に寛ぎを感じられる時間は、とても素直になれる時間。子供のような純粋な気持ちで、シンプルな言葉を受け取ることができると思います。
ご紹介するのは、長田弘さんの「最初の質問」。
今回のクラスのサブタイトル「〜今日、あなたは空を見上げましたか〜」は、この絵本の冒頭の詩です。長田さんの言葉は、忙しい毎日の中で、忘れていた大切なことを思い出させてくれるような、あたたかな詩です。
絵本の読み聞かせは、シャヴァーサナの体勢のまま聞いてもよし、座って目を瞑ったまま聞いてもよし、いせひでこさんのやわらかな挿絵を見ながら聞いてもよし。どう聞くかは、参加者の皆さんにお任せをします。
スケジュールと詳細
日時:
2022年4月9日(土)20:00〜21:15
開催方法:
Zoom
料金:
2,000円
※お支払いはPaypalと銀行振込(三井住友銀行・ゆうちょ銀行)から選べます
※7日間視聴可能のアーカイブを全員にお送りします
※現在「四季養生ヨガ春コース」にご参加の方は無料です
※Kotoyogaチケットをお持ちの方は1回分としてご利用いただけます
用意するもの
- ヨガマット(なくても良いですが、床が固かったり冷たい場合は代用できるものがあると良いです)
- 暖かい服装(靴下もあるとお勧め)
- お気に入りのブランケット(体が冷えないようにご用意ください)
- ブロックやボルスター(ない場合は、クッションや大きめの枕があると良いです)
申し込み
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